会社の外では、世間話もすれば冗談も飛ばします。けれど会社での僕は、いささか怖いようなのです。 と申しましても、無意味に感情だけで怒るようなタイプじゃありません。非常に理論立てて話をします。 ただし大事に思うが故に、時に真正面から向き合いすぎることも…中にはプレッシャーに負け辞めて しまった社員もいました…申し訳ないようなさみしい話です。僕自身は「仕事にまじめでありたい。」 「なるべく社員たちの考えを聞いて前進したい」だけなんですが…。自分の思いをなかなかうまく伝え られない。そんな僕ですから、ここでじっくり話しておこうと思うんです。
土地を手に入れて、転売せず、自分たちで開発する。自分たちの手で運営したり、テナントを呼び込む。 一昔前は120名ほどの従業員を抱えそんな事業をやっている会社でした。ダイニング、セレクトショップ、 アミューズメント…いろんなものを手がけました。どのお店を作るにも一軒一軒デザインやコンセプト作 りから僕自身が手がけ、店を出すたびに建築雑誌で取り上げられたものです。バブル期には、周囲で 税金対策にあちこちのオーナーが、片手間にお金だけだして飲食店を作るケースもたくさん見てきまし た。お店のコンセプトやサービスはおざなりなのに、ちゃっかり自分用のVIPルームは用意していたり… そんなお店たちの経営が立ち行かなくなる姿もたくさん見てきました。「お金や自分の欲だけしか見て いないようなお店は、自分では絶対やってたまるか!」と自分を戒めたものです。そして時は過ぎ、自社 物件の企画やテナント管理が主な仕事になるにつれ、「お店をやらないなら…」とたくさんのスタッフが 会社を去っていきました。僕自身としては、「お店をやる側だった経験は、必ずやテナント管理に生きる。 お店側の立場になったテナント企画や管理ができるはず!」と信じ社員の力を引き出そうとは頑張った のですが…。そしてついには、本当に必要最低限の人数しかいない会社になってしまったのです。
とはいえ、いい物件は持っています。たとえば北新地の表玄関にある「ESPASION YAMADA」という テナントビル。最近では「XROSS茶屋町」を開発し自社で運営管理しています。土地を手に入れるとき には、一軒一軒説明して回り、先祖代々住んでいた方だと聞けば墓参りまでしました。そうしてこの街が 求めているものは何かを考えた。立ち退きまでお願いした以上、下手なことはできない。単に儲かれば いいというはずもない。そして行き着いたのが、「敷地の真ん中に誰もが通れる道路をつくり、2~3階建 のデザイン建築を6つ建てる」という発想。敷地一杯に高層の建築物を作ったほうが収益を取れるのは、 言うまでもありません。けれど、「あえて」周囲との融合を選び、敷地のど真ん中に道路をぶちぬきベンチ や電燈までこしらえた。そこにハイセンスなショップを誘致した。…開けてみると、この街の人の流れが 変わり、周辺の小さなお店まで賑わい始めた。町内会からも温かく迎えられました。
「儲かればいい」の開発に終わらない。街が喜ぶ仕事をもっと手がけていきたいんです。ですが、何度か 増員募集もしましたが、なかなか定着してくれないのが、現状です。資金面に余裕はあるというのに…。 ここからさらに前進するためにも、まずは心を許せて何でも相談できる人が必要です。たとえ今は経験 不足でもウチで力をつけて頑張ってみませんか。大事にするつもりです。 もう二度と社員が辞めていくのを見たくありませんから・・・ こんな僕の会社を前進させてくれる方、おられませんか。
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